アンパンマンからの卒業
洗濯物を畳み終わってふと床を見ると、
あきちゃんのアンパンマンのパンツが落ちていた。
「あれ?落ちたのかな?」と、再びカゴの中に入れた。
話変わって、あきちゃんは今日キティちゃんの服を着て行った。
朝、「キティちゃんの服着て行ったらからかわれるかもしれないよ?」と忠告したのだが、「大丈夫。キティちゃん好きだから」と。
そして、つっちーが、「からかわれたら、『キティちゃん大好きだから!』って相手に言っうんだよ?」と念押しして送り出した。
帰ってきたあきちゃんに、「キティちゃん、何も言われなかった?」と聞いたら、「何も言われなかったよー!」と。
ほう!最近の子供たちは、男の子がキティちゃんを着ていてもあまり気にしないのねーと思っていたわけで。
その流れのすぐ後、
「お母さん、アンパンマンのパンツ履いてると、友達に『アンパンマンのパンツ履いてるー』とからかわれるから、アンパンマンのパンツやめる!アンパンマン、好きというわけじゃないし!」
と、宣言を受けた!!
そうか、だから、カゴの外にアンパンマンが落ちていたのね、と。
吐きたくないという意思表示だったのだろう。
面白いもので、キティちゃんは好きだから何を言われてもいいけどアンパンマンは好きなわけではないから、からかわれるのが嫌なのだ、と。
産まれたときは本当に小さかった子供が、こんなふうに大きくなってくれて。
「恥ずかしい」という感情を使いこなした上に、きちんと親に伝えるという高等手段まで使って!!
不思議なのと、感慨深いのと。
心の底から、感謝の気持ちが溢れてきた瞬間だった。